しばらく札幌へ戻っていましたが、
小樽雪あかりの路を初めて体験してきました。
雪あかりといえば、なんといっても小樽で学生時代をおくった伊藤整の詩。このイベントの名前の由来にもなっているとのこと。
あゝ 雪のあらしだ。
家々はその中に盲目になり 身を伏せて
埋もれてゐる。
この恐ろしい夜でも
そつと窓の雪を叩いて外を覗いてごらん。
あの吹雪が
木々に唸つて 狂つて
一しきり去つた後を
気づかれない様に覗いてごらん。
雪明りだよ。
案外に明るくて
もう道なんか無くなつてゐるが
しづかな青い雪明りだよ。
私もよく吹雪が収まったあとに外に出て、ほんわりと明るく静かななかを、真新しい雪を踏みしめて歩きました。あの、なんとも言いようのない小さな喜びをありありと思い出します。
海で使う浮き玉にろうそくを灯して、運河に浮かべる、というアイデア!雪との相乗効果がはっとするほどきれいでした。
この日はちょうど<札幌交響楽団の首席ファゴット奏者・坂口聡氏とその 仲間たちによるミニコンサート>というのがあって、運河に近い倉庫のような趣きの会場で聴いたファゴット・オーボエ・クラリネット+楽しすぎるトークで、すっかりポカポカ。