三角キャベツと白樺の樹と

ようやく、落ち着いてPCの前に座る時間がとれるようになった。
いや・・・、精神的に余裕がでてきたというほうが正解かもしれない。
ベルギーに到着してから一ヶ月ちょっとが過ぎて、そのうち半分近くはモデム故障でPCが使えなかった。
毎日少しずつ見えてくるもののなかで、驚いたり、喜んだり、憤慨してみたり・・・。

今日は朝、ヘラルドトリビューン紙で同性愛者の結婚がマサチューセッツで認められたという記事が目にとまって、たしかブラッセルでは3月にゲイカップルの結婚式がニュースになってたけれど、欧州ではもう認められてたんだっけ、と考えているうちに、メトロを乗り過ごしそうに。
メトロの扉は、自分で開ける方式なので、こういうときものすごく焦る。
同性の結婚や、中絶の是非、或いは代理母の問題などは、長老派のクリスチャンである私にとって関心のあるトピックだが、たいていはアメリカでの議論がアプリオリとなっていて、欧州、特にカトリック勢力の強いベルギーの実情はいったい・・、とまたぼんやりしているうちに、9時からの仏語クラスが始まった。

動詞の変化。「これは小学二年生くらいで習います」と先生。
そっか、、44才のキャパでどこまで小学生に追いつけるものなのか実験だワ、と妙に奮起する。

帰りに、近所で週三回ひらくマルシェへ。
地元の大きな黒色のキャベツの横で、日本のキャベツ(に似た味)と再会する。
こちらでは「三角キャベツ」と呼ばれていて、見事にきれいな長三角をしているのが、なんとも愛嬌があるのだ。見かけるたび、ここはベルギーなんだよと促されているような気になる。

日本とは、地球という空間を共有し、時差こそあれ同じ時間の流れのなかで生きていても、私の<経験>はベルギーでの一瞬一瞬にしか存在しないということは、あたりまえのようでいて、不思議にも思える。

自宅の居間からテラスに出ると、手の届きそうなところに白樺が一本そびえている。
北国育ちの私には郷愁を誘う樹だ。葉がそよぐのを眺めているのはたのしい。無心になってそんなことができる自分に、少し驚いているところ。
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by skyblue_2 | 2004-05-19 01:04
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