ブラームスのピアノソナタが聴きたくてグラモフォンの全集の20枚目をかけていたら、聞き覚えのあるバッハの旋律が。「左手のためのシャコンヌ」という曲。バッハの無伴奏ヴァイオリン2番のあのシャコンヌを、ブラームスがピアノ用に編曲していたなんて知らずにいました。
バッハ=ブラームス編曲/左手のための《シャコンヌ》を拝見するうち、CD収録のウゴルスキというピアニストが来日演奏している動画に辿りつくことができて、ちょっとダブルの感動。
やや錆付き加減のココロの琴線を揺らされたい方はどうぞクリックを。
バッハの無伴奏といえば、チェロにもヴァイオリンにも数多く演奏がありますが、ずっとチェロのほうを贔屓に聴いていた私をハッとさせてくれたのが
桐山建志氏の弾く無伴奏ヴァイオリン2番でした。バロックヴァイオリンによって響き続ける音色が、<沈黙>という言葉と矛盾なく豊かに満ちる経験をして、大袈裟に言うとバッハの聴き方が少しだけ変わる契機にもなり。
ウゴルスキ氏のピアノにも、同じ密度のバッハの静寂を紡ぐなにかを聴いています・・・。