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気圧に負けない曲

雨とか台風とか、気圧の変化に同調するしくみの持ち主らしく、空が灰色の日は苦手です。頭にどおんとフタがのっているみたい。数日前に見上げた十五夜の月の輝きがなつかしい‥。

そんな日に車中で聴くCDはオール長調、というわけでもなく、少し重たい気分には短調の旋律がかえってしっくりくるような気がします。暗い悲しいばかりではない、マイナー和声の心地よさ。
今日のお供は、あのおよそ練習曲らしからぬショパンのエチュードの短調たちです。

ショパン:24の練習曲

ガブリーロフ(アンドレイ) / EMIミュージック・ジャパン


おまけにこのガヴリーロフ、驚くようなテクニックで走り去っていくので、運転にぴったり…なのか?!  
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by skyblue_2 | 2009-10-07 11:42 | 音楽レコメンド

グールドのブラームス

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

グールド(グレン) / SMJ(SME)(M)


坂本龍一が某番組のなかで、この演奏を山水画にたとえたそうですが、私にはもう少し暖色系のイメージ。遠い記憶を辿ろうとするときの、密やかな痛みと甘さのような。
入手したのは確か10年以上前で、間奏曲のみのバージョンでした。グールドらしからぬリリシズム!と見当ハズレな感動のしかたをして、それこそ「擦り切れるくらい」聴いていました。
冬だから<音の陽だまり>かな。おすすめです。

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先日遭遇したあっぱれな富士山とあっぱれなスカイブルー。どうぞみなさま良いお年を!
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by skyblue_2 | 2008-12-27 23:26 | 音楽レコメンド

十一月の月の光

十月に札幌で、カンヌで賞をとったトウキョウソナタを観たのですが、小泉今日子さんの存在感はなかなかのものでした。アイドル全盛期を知る世代としては隔世の感。ラストで弾かれるドビュッシーの「月の光」が、映画のキーワードの一つでもあるように思いましたが、彼女がこの場面について、「バラバラに見える人間関係も価値観の違いも乗り越えてしまう芸術がこの世にあることを、黒沢監督が教えてくれていると感じた」という意味のことをインタヴューで答えていました。
家族が壊れるというにはあまりにも強烈な、突拍子のないくらいの展開の最後に聴く、ドビュッシー。このところの冴えた月明かりに、'思い出し聴き'をしています。いろいろなことがほろほろと収束していくような静かな音が好きで、モニク・アース盤。
ドビュッシー:ピアノ作品全集第1集
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by skyblue_2 | 2008-11-15 13:00 | 音楽レコメンド

フォルテピアノ

「驚くべき、驚くべきシュトライヒャー@宗次ホール」by庭は夏の日ざかりよりトラバ。

名古屋市の宗次ホールでの、フォルテピアノを交えたこの室内楽コンサート、私も聴いてきました。かつてブルージュでフォルテピアノを聴いたときの<繊細な・か弱い>という印象は良い意味で裏切られ、決してそれだけでは言い尽くせない魅力に触れた気がしました。バイオリンやチェロとのバランスが心地良くて。
ホールで買い求めたCDで聴く「エリーゼのために」の、<ピリオドなもの>という意識を越えて届く音色はとてもまろやかです。

それにしても、全国のホールであんなに丁寧なお出迎えとお見送りがあるのはここくらいではないのでしょうか?!
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by skyblue_2 | 2008-10-21 20:42 | 音楽レコメンド

続・音の打ち水

Deutsche Harmonia Mundi: 50 Years (1958-2008)
/ Deutsche Harmonia Mundi



この、古楽満載でお値段格安(私はタワレコで五千円ちょっとでした)の50枚組ボックスは、あちこちで評判を見かけます。緩々亭の日記“無秩序の喜び”Delight disorderを拝見して、まだ未聴の37枚目をさっそく聴いてみました。イギリスのバロック期の、ブロックフレーテとチェンバロのデュオが見事に流麗です。パーセルの曲もはいっていますが、皆川達夫氏が「(パーセルの音楽には)一見淡々としていて、しかも人生をリアルに見つめるイギリスのエッセイを読む心地がある。」(「バロック音楽」)と書いているのを思い出しつつこの一枚にイメージしたものは、夏の朝のくっきりとした爽やかさでした。暑い一日が始まる前の、思い煩いのない心。…

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これは日が落ちてからいただきます。北海道産の紫蘇のお酒<鍛高譚>。
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by skyblue_2 | 2008-07-24 12:02 | 音楽レコメンド

呼び覚ますもの

今日は眼の検査があって、瞳孔をお薬で拡大。そのためしばらくの間は蛍光灯くらいの明るさでもギラギラ眩いばかりになります。支払いを済ませたりしてもうそろそろと外に出た私は、春めいてきた陽射しをすっかり侮っておりました。まぶたを押し上げようにも痛いほどのまぶしさ、かといって運転席で鷹揚に待つみたいなことがどうも苦手な性分。いつものコンタクトをしていなかったので、眼鏡の上から無理やりサングラスをかけて運転してきました。よい子は真似してはいけません。耳のあたりがまだイタイ。

診察待ちに開くにはややただならぬ内容ですが、最近出会ってしまった一冊が「カノン 」篠田 節子(文春文庫)
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ちょっと厄介な思いを抱えていたりすると、類は友を呼ぶ式に惹きつけられる本というのがありますよね。それが小説であれば、感情移入し過ぎた分あとで苦く醒めた気持ちで読み直すことになったり。或いはそのストーリーをかりて昇華できたものに気づいたり。

封じ込めてきた(かもしれない)もう一人の自分をどうしようもなく意識させられたとき、どうするか。そんなテーマの通奏低音のように登場しているのがバッハ「フーガの技法」の19曲目のカノン。ストーリーではヴァイオリンによる演奏になっていて、私もオルガン以外でヴィオラ・ダ・ガンババージョンのバッハ「フーガの技法」 フレットワーク(キング・インターナショナル)を引っぱり出しました。遠くで響いているような鈍い弦の音が虚構を超えて問いかけてきます。
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by skyblue_2 | 2008-03-07 21:33 | 音楽レコメンド

<プラハの春>1

ペンテコステ(聖霊降臨祭)の連休を利用して、昨日までチェコ・ツアーに参加。「プラハの春音楽祭」の最終日コンサートを聴くことができた。
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会場は市民会館にあるスメタナホール。アールヌーボーの装飾も見事だが、入口からステージまでまっすぐに続く奥行き感の威容が素晴らしい。

コンサートは、ウラディミール・ヴァーレク指揮のプラハ放送交響楽団で、クルサーク「スケルツォ・カプリチオーソ」、プロコフィエフ「スキタイ組曲」、そしてドヴォルザーク「交響曲第5番」。私にとっては馴染みがあるとはいえない曲目だったのだがホールの音響の良さは格別で、管の冴えた音色が印象的だった。

この音楽祭のオープニングコンサートは毎年、ドヴォルザークと並ぶチェコの作曲家スメタナの「わが祖国」。あの有名な二曲目「モルダウ」にはやはり魅かれる。会場で、Karel Ancerlという指揮者のチェコフィル盤を買ってみた。この人はチェコの往年の名指揮者ということで、売り場のおじょうさんももう一枚あったクーベリック盤と比べてこちらがお薦めという。チェコ生まれのクーベリックは、チェコの共産化に反対して亡命、1990年のプラハの春音楽祭で「わが祖国」を振って民主化後のチェコに復活した人だが、私が持っている彼のボストン響での「わが祖国」は名盤のうわさがある。聞き比べるのがたのしみ。

終演後外に出ると、正門の上のバルコニーからファンファーレの演奏が聞こえてきて、三週間の音楽祭の終了を告げている。こうしていわば観光客として音楽祭を「体験」しに来た私の少々の居心地の悪さを昇華してくれる、高らかな響きだった。
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by skyblue_2 | 2006-06-06 19:33 | 観光あちこち記

バッハのパルティータ

バッハ:パルティータ(全曲)
アンドラーシュ・シフ



パルティータをピアノで練習していた頃のひたむきさを思い出しながら。
ハンガリー出身のシフには早熟な技巧派というイメージをもっていましたが、このCDで、「グールド以来」といわれるバッハ弾きとしての演奏に魅せられました。

無人島へ行くはめになったら、カバンに放り込む何枚かの一枚にしたいのがパルティータ。ひとつの音が組み合わされ積み重なり、くらくらするほど美しい旋律の流れになって、時が経つのを忘れてしまいます。

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by skyblue_2 | 2006-03-10 08:07 | 音楽レコメンド

お散歩とアイス

BOZARにチケットを買いに行きがてら、とことこブラブラ。観光客にまぎれて歩いていると、見慣れた街も新鮮です。用心して着た薄手のニットに後悔しながら、晴天に感謝。カフェのテラスはどこもいっぱいでした。

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楽器博物館のならびにクラシックのCD店が。まえからあったかしら・・・。ここでサブロン・春のバロック祭(勝手に命名)のリーフレットをみっけ。4/22~30とのことなので、行ってみてレポートしたいと思います。




またしばらく歩いてから、グランプラスのカフェでひ~んやりしてきました。
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バニラとモカのアイスクリームはおいしかったけれど、私は「モカ・ソースがけ」と勘違いしていた上にこのボリューム。一人で黙々と味わううちに脳まで冷えちゃったのか、帰り際「オルヴォワール」と言うところを口から出てきたのは「ボンジュール!」・・・・・・
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by skyblue_2 | 2005-04-23 04:54 | 街角にて

復活節に向かって

今年のイースター(Pâques)は27日。現在は受難週にはいっているわけですが、この時期はやはりこれが聴きたくなります。
バッハ:マタイ受難曲
カール・リヒター 指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団


バッハの声楽曲は、オルガンとはまた違って人間バッハを間近に感じられる気がします。
25日(聖金曜日Vendredi Saint)には、こちらの19時(英国時間18時)からBBCのネットラジオでマタイ受難曲がオンエアされます。お聴きになりたい方、ココからどうぞ♪

BBCは愛聴してます。ドラマもおもしろい!ラジオの楽しさを思い出させてくれます。
ホンモノのラジオでよく聴いているのはMusiq'3で、仏語の先生からも薦められたクラシックのFM局です。ここのジングル(短い音楽といっしょに局名がはいるあれ)も好き。でも仏語の解説がわからないばっかりに、ついついBBC・・・
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by skyblue_2 | 2005-03-23 20:51 | 音楽レコメンド