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父に出会う

去年亡くなられた木田先生の本に、父のことが書かれているのを偶然発見。亡父の年齢を幾つか越えた不肖の娘としては、いきなりのことでびっくりするやらなんだか嬉しいやら。
そんなことがあったのねと、心のなかで父と会話してみる。父が抱いたに違いない無念を考える。
そして、今までもこうして私が繰り返してきた悲しみの想起というものが、まさに父との唯一の絆になっていることをあらためて実感する。「悲しみのみが悲しみを慰めてくれる」と…。


闇屋になりそこねた哲学者 (ちくま文庫)

木田 元 / 筑摩書房


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by skyblue_2 | 2015-05-28 21:52

地雷

a0010481_13172918.gif嘗て地雷という凶器をポストしたとき、現代の技術があれば地雷の撤去はどんどん進むのだろうという楽観を持っていた。
でも考えてみれば、地上に戦いがあり続ける限り地雷は埋められ増えるばかり。こんな途方もないイタチごっこに見合うだけの労力や資金が、簡単に実現されるわけもない。

この近未来形の球体はアフガニスタン生まれの制作者による、風力利用の低価格地雷除去装置。クーリエ・ジャポンのツイッターより。
ころころ風に吹かれるまま、まるであてのない旅に出ていくようなこころもと無さが、地雷撲滅の現状にも見える。

世界にはどのくらいの地雷が埋められていて、どのくらいの人々が被害を受けているのでしょうか?

埋まっている地雷の正確な数はわかりませんし、各国政府や地雷関係機関、NGOで発表される数字もそれぞれ違います。例えば、国連は1億個以上、アメリカ国務省は6千万~7千万という推計を発表しています。また、ICBLは2000年から地雷の埋設数を発表していません。地雷の脅威は数でははかれないから、としているからです。
2008年に確認された地雷被害者の数は5,197人で、被害は75の国と地域で報告されました。しかし、報告されていない犠牲者も多数にのぼると考えられ、実際には、毎年15,000人から20,000人が新たに地雷または不発弾の被害に遭っていると考えられます。
(地雷廃絶日本キャンペーンHPより)
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by skyblue_2 | 2012-11-23 13:21 | デイリーライフ

決めつけたくない。

内田樹氏の本をなにか読んでみたいと思い、小林秀雄賞を取った「私家版・ユダヤ文化論」を買ってきた。私がベルギーでとてもとてもお世話になった女性はユダヤ人で、暫く途切れていた音信がごく最近復活したところなので、ずっと考えてきた(世間では言い古されている)疑問<何故ユダヤの民は優秀か>について少し突きつめたくなったというのもある。もちろん、クラシック音楽の世界で、どれだけたくさんのユダヤ人音楽家が活躍してきたかは言うに及ばず…。

当然ながら、民族という括りを振り回すだけの単純思考には興味ないつもりでいる。が、気がつくと身の回りには括り論法みたいなものが案外あふれていて、本気でそんな理由づけに満足してるの?と自問自答していることもあったりする。ちょっと前の松本某B型事件しかり、括って思考停止できるとラクチンという罠はコワイ。

ところで、内田氏のサイトのエントリ⇒「ラジオについて」にはたいへん共感させていただいた。ラジオを愛する人、ひいては、音楽も含めて<音>というものをきちんと聴こうとする人なら、思わず頷くのではと思う。

声の深い人は、「多声的」(polyphonique)である。
一人の人間なのに、その声の中に「複数の声」が輻輳している。
大人の声に少年の声がまじり、おじさんの声におばさんの声がかぶり、謹厳なサラリーマンの声にやさぐれた悪漢の声が唱和する。
だから、その中のどれかに聴き手は「自分の周波数と合う音」を聴き出すことができる。
多声的な人は、いわば「ひとりオーケストラ状態」を実現している。
聴き手はそこに「和音」を聴くこともできるし、ある一つの楽器のフレーズだけを選択的に聴くこともできる。
この聴き手に与えられている「居住域の広さ」が聴き手に「ほっとする」感じを与えるのである。

こういう「多声的」声の持ち主、ラジオ・パーソナリティをはじめ何人か思い出せる気がします。ちなみに私は、けっこう声フェチ…。

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by skyblue_2 | 2011-08-29 20:38 | デイリーライフ

公園で

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毎年、桜と雪柳がそれこそ夢のように咲き連なる、近くの緑化センター。
花の力。自然の力。圧倒的に示されるだけのなにか。
それはいずれにしろ容赦のないものだという思いで今年は歩いた。
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by skyblue_2 | 2011-04-12 17:57

断言?

N響の団員の何人かがツイートしていらっしゃるが、地震発生の翌日の出国ということで、苦渋の選択のまま演奏に集中しなければならない状況という。
いま海外に居て、隔靴掻痒の思いで日本の事態を見守っているたくさんの邦人のことを考える。

原発を巡る論議が悲観楽観こもごもなのは、今に始まったことではないが、それにしてもすでに非常事態が進行しているなかで、数字の大小で「だから安全」としたり顔している場合だろうか?
「安全」と「安心」は違う。以下、SankeiBiz(サンケイビズ)より。


 英政府のジョン・ベディントン主席科学顧問は16日に行われた電話会議で、東京電力福島第1原子力発電所の事故によって人体に悪影響が出る危険性があるのは原発周辺地域に限られるとの見方を示した。

 同顧問は「日本政府が実際に指示した周囲20キロメートルの立ち入り禁止区域は賢明であり妥当だ」と述べた。最悪のシナリオとして、原子炉爆発で放射性物質が上空約1600フィート(約487メートル)に吹き上がる事態を挙げた上で「爆発は非常に深刻だが、やはり原発周辺地域に限ったものであり、その他地域ではそれほどではない」と説明した。

 天候次第では放射性物質が東京方面に向かって流される可能性はある。しかし、同顧問は「人間の健康にとっては問題にはならないと断言できる」と指摘。同顧問によれば、1986年に旧ソ連(現ウクライナ)で起きたチェルノブイリ原発の事故を例にとっても、発電所から半径30キロメートルを超えた地域では、放射性物質に関連した問題は起こらなかったという。(ブルームバーグ Kari Lundgren)


「発電所から半径30キロメートルを超えた地域では、放射性物質に関連した問題は起こらなかったという。」というのは正確なんだろうか?手元の週刊朝日3/25号によると、チェルノブイリの放射能汚染は600キロの範囲に及び、05年時点240万人超が治療を受けている。

いろいろな条件の違いがあるとして、百歩譲ってこういう安全評価を認めたとしても、イコール安心
とは言い難い。土壌の汚染、晩発性の障害、遺伝子への影響など、放射能汚染の可能性の大きさには予測のつかない不安がある。

BBCニュースの記事より。

When this crisis is over, some of the stories of individual heroism will start to emerge. Several of those battling to cool the fuel rods have been injured.

It must be hardest for their families, who sit and wait at home, not knowing what dangers their loved ones are facing, what damage they might have suffered and what problems might result in the years ahead.

what problems might result in the years ahead.
慌てず騒がず、しかしこのスタンスは肝に命じたいと思うのだ。
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by skyblue_2 | 2011-03-18 10:40

コミュニティーFMがんばれ

中部電力管内のこちらでも、コンビニなどで「節電しています」の表示。エネルギーのひっ迫も深刻だが、福島原発の推移があまりにも不安だ。そして現場の作業者のことを考える。「誰かがやらなければならないというぎりぎりの決断」というアナウンサーの声が重い。
スーパーの魚屋には、宮城からの最終入荷だというキンメダイがならんでいた。
震災は遠い出来事ではない。

今日の朝日朝刊に、<被災地で聞けるコミュニティーFM>として周波数の一覧があった。
ここでは、該当地域以外からでもパソコンでコミュニティーFMが聞ける。東北では、盛岡市、仙台市、いわき市など。
追記:自家発電など、被災しながら地域密着で情報のオンエアを続けている各局。私がコミュFMに関わっていた頃、「災害の時まっさきに役に立つのが地域FMでなければ」と先輩に言われて、その時はそういうものかくらいにしか感じなかったのだが。

ツイッターによると、現在アメリカ公演中のN響がチャリティー演奏になったらしい。
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by skyblue_2 | 2011-03-17 19:44

オケ中止

こういう時に音楽はどんな力を持つのか。あるいは、持たないのか。

歌舞音曲停止なんてことは、さすがにもう誰も持ち出さないだろうけれど、相次ぐ海外オケの公演中止にあらためて今の現実を思う。
今日の新聞によれば、フィレンツェ歌劇場公演はフィレンツェ市長による帰国命令で公演中止。明日行く予定だったチェコ・フィルの愛知公演も中止になった。こちらもチェコ政府から帰国要請があったらしい。

自国民の安全を考えての撤退は当然。
自分にとって音楽が必要だと感じたら、(強く欲しているようでもあり、厭うようでもあり…)今は自分のなかに旋律を奏でようとおもう。一枚のCDで。鍵盤を押して。あるいはなにか口ずさんで。

被災地の楽器にも思いを馳せる。水戸市の水戸芸術館では、パイプオルガンのパイプが折れたとの記事。なにより、ピアノの上に車が乗り上げたままのTV映像の慟哭。
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by skyblue_2 | 2011-03-16 20:04

「オピニオンより情報を」

緊急特集!東日本大地震情報&お見舞いメッセージにTB。

今さっき、福島原発の30キロ退避について政府の会見がありました。退避を余儀なくされる方々、また避難先で大変過酷な生活を強いられている中、放射能という目に見えない危険をも想起しなければならない方々の安全を、今は祈るばかりです。

「オピニオンより情報を」とは、ネットのどこかで見かけた言葉をお借りしました。けさの東電の会見でも、陳謝を繰り返す社員に記者から「どう思っているかより情報を!」と怒号が飛んでいましたが、現状下必要とされているのはまさに正確な情報を速く広く共有することに尽きると思います。
TVメディアも、やじうま的感傷でドキュメント風に振り返る番組を繰り返すよりは(これは観る側の自戒も込めています)、せっかく被災地に入っているのですからもっと窮状を細かく吸い上げて、情報伝達の橋渡し役を望めないものでしょうか?


**すでにたくさんの募金リンクが立ち上がっていますが、こちらをご紹介します。
JFN(全国FM放送協議会)ヒューマンコンシャス募金
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by skyblue_2 | 2011-03-15 12:56

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a0010481_18411718.jpgきのうのTVで見た現場監督のルイス・ウルスアさん、救出の瞬間にも落ち着いていてリーダーの風格がありました。あの場で大統領に、二度と悲惨な事故が起きないようにと要望を伝える姿など、日本ではそうそう目にできない気がします。。

ひょろひょろと狭い穴からカオを出すカプセルはなんだか頼りなく、まるでジュール・ベルヌの物語の挿絵にでもありそうな非現実的オールドファッション。けれど、数百メートルを必死で掘削してカプセルをひたすら上下させてという、そんなヒトの単純で愚直な力こそが彼らの命に繋がったことを思うと、ずいぶん涙がでました。
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by skyblue_2 | 2010-10-15 19:32 | デイリーライフ

さよなら、RADIO-i


<笑顔の閉局? 途中、音声が切れる所があります。申し訳有りません。>(作成者コメント)

昨日、愛知県のFM局がひとつ停波した。民放連加盟の地上波で初めての、10年半を経ての閉局という現実。
都会的な、それでいて不思議にあたたかい、洋楽メインのラジオ局で、地元のコミュニティ局でおっかなびっくりDJもどきをしていた頃からずっと聴いてきた。まあ「ハガキ職人」でもなかったから、熱心なリスナーとまではいえないだろうけれど、私にとってラジオというものの面白さを伝えてくれる大事な時間だったことを、今になってしみじみ思い返している。

当たり前に在ると思っていたことが目の前から消える。こんなに悲しいことなのか。
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by skyblue_2 | 2010-10-01 18:58 | デイリーライフ