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東海バロックプロジェクト

先日、東海バロックプロジェクト第1回公演<輝かしい古楽の祭典>へ。公演の模様はこちらで。
東海地区に拠点を置く、初めての古楽室内楽団(プログラムより)ということがなにより意外だったけれど、メンバーの方々の発足にかける意気込みが感じられるような、充実した時間をいただいた。
オープニングトークでのバロック期の絵画の解説も、各曲ごとの司会者のお話も、そのつどステージ背後に写し出される映像のおかげで大変わかりやすく、極めつけのブラボーは、チェンバロの戸崎先生が弾かれたバッハ「チェンバロ協奏曲ニ短調」の開始前に、調律しながら説明する安達さん(クラヴサン工房アダチ)の手元が大きく写されていて、チェンバロという楽器の仕組みが一目瞭然だったこと。
大好きなこのバッハの第三楽章のリズムに、先生の演奏でとっぷりと浸りきることができた。

こういう丁寧に配慮された、目的を持ったかたちのコンサートが、もっとあってもいいように思う。


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by skyblue_2 | 2011-09-14 16:52 | 音楽レコメンド

近藤岳氏のオルガン

10日のお昼、豊田市コンサートホール。
氏の、築地本願寺別院委嘱作品「薄紅の刻」(お寺のパイプオルガンはこちら)は、アシスタントの方が打つ鈴と、笙に似たオルガンの音色とで、印象深い演奏だった。
この楽器が仏教を背景として奏でられることには思うところもあるが、またあらためて。。

プログラムの最後は、聴衆から集めた<春>にちなむお題から「団子」(!)「旅立ち」「雨」を選んでの即興演奏。あおげばとうとしのメロディーも巧みに織り込まれていて、密度濃い即興を楽しませていただいた。
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by skyblue_2 | 2011-03-15 11:30 | パイプオルガンはいかが

ショパン

今年はショパン生誕200年だけれど、私にはショパンの音楽を「きちんと」聴くのはなかなか難しいと、ずっと思っている。かつてピアノと格闘していた頃レッスンで先生宅に行くと、先生のお嬢さんだった遠藤郁子さんが帰省されているのに何度か遭遇した。子供の私にはピアニストのオーラがただただ眩しくて、それがそのままコンサートの記憶にもなり、郁子さんの檀上での笑顔は今でもはっきり思い出せる。
郁子さんは、1965年の第7回ショパン国際ピアノコンクールで特別銀賞、1970年には8位に入賞し、奨励賞も受賞された。郁子さんや先生からお聞きしたポーランドのこと、ショパンのこと、何よりその演奏が、いつも耳の奥の抽斗にあって、大事に取り出しながら眼前のショパンを聴く。そういうふうにしか聴けない。

先週と先々週、ダン・タイ・ソンのショパンを二つのコンサートで聴いた。協奏曲2番と、<ショパン・ダンス>と名うったワルツやマズルカなど。氏が1980年のショパンコンクールでアジア人初の優勝を果たしたことをたとえ知らなくても、あのリリカルで柔らかな音(甘い音、ではなく)には消え入る最後の瞬間まで夢中にさせられるだろうと思う。ショパンの音楽の民族性が氏のそれと呼応して、あんなにも際立つのだろうか。
マズルカOp.17第4番は、コンサートでは確かアンコールで弾かれた。ライナーによると、「自分と対話しているような感覚に陥る、特別な存在の曲」。

ショパン:マズルカ全集(全55曲)

ダン・タイ・ソン / ビクターエンタテインメント


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by skyblue_2 | 2010-12-07 19:50 | 音楽レコメンド

N響Cプロ

土曜日はN響でマーラーを聴いた。合唱を従えバンダもありオルガンさえ鳴らす「復活」を壮大とかなんとかひとことでくくってしまうのは、私のザル耳を曝すだけだが、そういうシンフォニーの妙のなか対比のようにソプラノとアルトの人声が流れてきたときの、静謐なあの感じ…
そうやって音楽に捉えられて、自分の中で凝り固まったものが解きほぐされてゆく一瞬は、なにものにも代え難い。

今回ご一緒できたのは、懐かしいビー先生。ベルギー以来の再会!


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by skyblue_2 | 2010-11-22 18:26 | 音楽レコメンド

プレヴィンでモーツァルト

土曜日に京都コンサートホールへ。アンドレ・プレヴィン&N響のオールモーツァルト・プロを聴きました。

この公演、東京でのチケットが取りにくそうだったのもありますが、京都の紅葉が見たいという欲目もあり、、しかし日帰り強行軍ではお寺ひとつがせいぜい。通天橋からの景色がすばらしいという東福寺に行ってみました。
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紅くなる前の、秋の陽に揺れる葉の輪郭が、とてもきれい。
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モーツァルトの交響曲を38番「プラハ」、39番、40番と聴き進む、それだけのことなのに、少しのためらいもなく心が音楽に向かってするする開いてゆく感覚‥。小林秀雄が「モオツァルト」で、
心が耳と化して聞き入らねば、ついてゆけぬようなニュアンスの細やかさがある。ひとたびこの内的な感覚を呼び覚まされ、魂のゆらぐのを覚えた者は、もうモオツァルトを離れられぬ。
と書いていることがたぶんはじめて納得できた気がしました。プレヴィン氏の振りとオケとの共鳴が、そういう至福のゆらぎを生み出していたのだと思います。

錦繍

宮本 輝新潮社

39番は、私にはこの本から強くインスパイアされた曲です。
「これが三十九番シンフォニイ。十六分音符の、奇蹟のような名曲です。こんどお越しになったときは、ドン・ジョバンニをかけてあげましょう。その次は、ト短調シンフォニイです。だんだん、だんだんと、モーツァルトという人間の奇蹟がおわかりになってくるやろと思いますよ。」

モーツァルトに心酔する喫茶店のあるじの言葉が、主人公の女性の心境へと様々につながってゆくのですが、この小説のラストも39番で閉じられていて、ストーリーの深い印象とも相俟って忘れられない一曲です。
〈奇蹟〉と呼ぶべき音律があるとすれば、それを享受できたひとときに感謝!
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by skyblue_2 | 2009-11-02 12:57 | 音楽レコメンド

ミュージアムコンサート

四月初め、東京・春・音楽祭のなかの<ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画>記念コンサートを国立西洋美術館で聴きました。
戸崎先生のチェンバロ、そしてリコーダー、ガンバ、リュートという至福の組み合わせを、展覧会の余韻のうちに聴く贅沢な時間。。

ベルギーでの三年間、駆け足だったにせよヨーロッパのあちこちで見た絵画の色彩は、今も私のどこかに堆積されているらしく、合奏の涼やかな明るい音色を追いかけながらそんな絵との再会気分にひたっていたような気がします。
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上野の桜の全部で花束をつくったらいったいどんな…そんなことを思うほどの満開でした。
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by skyblue_2 | 2009-04-19 23:51 | 音楽レコメンド

札幌オフ

今回の札幌滞在中、リンクいただいているcafe de violeのchocolatさんと二人きりのオフ会を実現。うふ。
札幌オフ会。

chocolatさんはお着物でいらしてくださって、シックで凛とした着こなしがとてもすてきでした。ぜひお着物でガンバを弾いて!なんて、つい無理なことを言ってしまったくらい。

コンサートホール・キタラのお昼のコンサートをご一緒したのですが、あの盛況ぶりには正直なところ驚きました。ホール専属オルガニストの演奏をワンコイン500円で聴くことができるとはいえ、足元不如意な冬のサッポロで、決して万人受けするとはいえないであろうオルガンで、大ホールが満席とは。
chocolatさんの記事はこちら。コンサート雑感 2.

ベルギー生まれのオルガニストのシンディ・カスティーヨさん。懐かしいベルギーっ娘の笑顔で、日本語を交えながら曲の解説をしてくれて、アンコールは、フランスの友人が送ってきてくれたという、バッハのカンタータをオルガン用に編曲したもの。なかなかの佳曲で、私は不覚にも涙ぐんでしまったのでした。

それにしても、ブログから飛び出して、いつの間にか旧知のようにお話できるというのはうれしいものです。貴重なひとときに感謝!

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by skyblue_2 | 2009-02-20 23:54 | デイリーライフ

N響@愛知県芸術劇場

日曜日、午前中は前日からのアクシデントで行くべきところへ行けず。マチネだったN響の愛知県定期にはなんとか座ることができました。

コンサートのあいだ、音の流れに身を任せつつヒトとしての喜怒哀楽その他もろもろに向き合うというのが、たまに辛いときがあって、それが独奏だったりすると完全に音の場から置いてけぼりを頂戴することになります。今回の後半のプログラム、チャイコフスキーの「悲愴」は、私にとってこれと正反対のベクトルで迫ってくるものでした。
たとえばこの曲の、あのすっかり明るく完結したように思わされる三楽章と(今回「も」拍手が。或いは熱演に思わず、だったかもしれませんが)、いきなり突き刺さる冒頭の弦の嘆声で始まる四楽章との<あいだ>にあるもの。そういう曰く云い難し的なチャイコフスキーの世界を、するするとナゾ解きしてくれたような、クリアで圧倒的な…こうして言葉をさがしていても、音がどんどん甦ってきます。兎にも角にもブラボー!
キタエンコ氏の指揮するうしろ姿が時々小澤征爾氏に似て見えたのは、三階席だったから?蛇足深謝。。

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近くの公園の冬の裸木が好きです。まるでタブロー。
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by skyblue_2 | 2009-01-26 18:42 | 音楽レコメンド

フォルテピアノ

「驚くべき、驚くべきシュトライヒャー@宗次ホール」by庭は夏の日ざかりよりトラバ。

名古屋市の宗次ホールでの、フォルテピアノを交えたこの室内楽コンサート、私も聴いてきました。かつてブルージュでフォルテピアノを聴いたときの<繊細な・か弱い>という印象は良い意味で裏切られ、決してそれだけでは言い尽くせない魅力に触れた気がしました。バイオリンやチェロとのバランスが心地良くて。
ホールで買い求めたCDで聴く「エリーゼのために」の、<ピリオドなもの>という意識を越えて届く音色はとてもまろやかです。

それにしても、全国のホールであんなに丁寧なお出迎えとお見送りがあるのはここくらいではないのでしょうか?!
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by skyblue_2 | 2008-10-21 20:42 | 音楽レコメンド

Thank YOU for the Music

弱っている時ほど、確かなもの、ある高みに達したものを前にすると、慰められ力を貰います。まだ何か、自分にもできることがあるはず…。そんなふうに思わせてくれる音楽の場というのもあるわけで。

先日聴いたトン・コープマンのチェンバロ(@しらかわホール)の、60歳を過ぎてなお「超」のつくような技巧。ホールに気迫がひたひた満ちていくようでした。
昨日のN響(@豊田市コンサートホール)は、ブラームスのバイオリン・コンチェルトとチャイコフスキーの4番シンフォニー。あの美しく際立つメロディラインを越え、さらに先へ。そういう輝きを感じることのできる演奏だったと思います。

そうはいっても、コトバに書ける感動は僅かな一部分。だからこそ、I thank you for the music!


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by skyblue_2 | 2008-09-30 13:10 | 音楽レコメンド