ジャンプ

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涼しくなるために、お化け屋敷に行ったり氷を食べたり泳いだり、いろいろ忙しくなるのが夏。
今年は札幌で大倉山のジャンプ台を観てきて、十分すぎるほどひやひやしてきた。

リフトで上がっていくだけでも、もうどうにも怖い。着いてから市街を一望して妙にハイな気分になってくるのは、見おろすという征服者体験のDNAなのか。

そして、ジャンパーは何故ここを飛ぶのだろうと想像してみる。
ジャンプして飛距離を伸ばしたいというモチベーションと、サッカー選手になってゴールを決めたいのと、ボルトがもっと速くと願うのと。みんな同じなんだろうか。

サン=テグジュペリの「夜間飛行」を思い出す。あの、不安と勇気の物語。
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# by skyblue_2 | 2012-08-23 21:04 | 観光あちこち記

習作

ずいぶんと間があいてしまいました。

いま、堀江敏幸氏の「燃焼のための習作」を読んでいて、活字を追うにつれてくっきりしてゆくイメージの虜になりつつあるのですが、ストーリーの全体がいったいこの題名に繋がるものなのかどうか、ふと気になっています。
燃焼のための、習作。考えてみれば、そう呼べるようなものがべったりした日常にもひっそり隠れていたり。

一ページ目でいきなり粉末のいちばん細かい、あの定番中の定番であるネスカフェでなければいやだとあれほど言いつづけてきたのに、粒の粗いフリーズドライの方が断然おいしいと彼女は繰り返しと引っ張り込まれて、あの、すみません、ところでこれって習作というスタンスでお書きになったのでしょうか、なんてなかなか言い出しにくい、そういう心境で読み続けています。

とある滞在先にも持っていって、でも開かずに帰ってきました。
私にとって堀江作品は、気分も状況も少し閉ざされたなかで読むのがいいようです。
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# by skyblue_2 | 2012-08-22 19:49 | デイリーライフ

レース

明日この番組で、ベルギーのレースをとりあげるようです。

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ブルージュ名物だったレースの店のおばあさん、元気かなぁ。
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# by skyblue_2 | 2011-09-28 20:17 | 街角にて

PAUSE

BOX買いしたブラームス全集から考えなく選んで聴いているヴァイオリンソナタ。バレンボイムとズッカーマンという美音の波に、ふわふわと意識が遊んで気持ちがいい。

以下、ちょっと忘備録がわりです。

立ち止まらず、執着もなく、どんどん進んでゆける。強くて壊れない人生。
でも、結局、どこへ向かって歩いていくんだろう。

追いつく風に振り向かないためにだけ、言葉を放出するということ。

「終わりのない音を響かせる夕暮れ」
「そのむこうにあるはずの淡いすみれ色」

なにもかも過ぎてゆくのにと言って、驚かれた子供だった。


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# by skyblue_2 | 2011-09-28 20:02

夢のあとで

夢のあとで~フォーレ歌曲集

シュトゥッツマン(ナタリー) / BMG JAPAN



昨日はバッハアンサンブル名古屋の演奏会でバッハのカンタータを4曲聴き、数日前には某所で、手話を伴った讃美歌の美しい歌声に接する機会があったりして、人間の声の奥行きというものに今更ながら感じ入っている。
オルガンでもチェンバロでも(記憶を辿ればピアノのときにも)、レッスンでたびたび「歌うように」とおしえられてきたのは、感覚的な流れのこと、自然な呼吸のリズムのこと、そして自分にとっての音楽を生み出すなにかに気づくこと…。そんなふうに今は思える。

このCDは、コントラルトの歌声がなんともいえず中性的な魅力で、フランスの詩人たちの言葉を追いかけながらフォーレの旋律に幻惑されていくようだ。そして聴き終えたあとに、微かにビターな、消え残る想いの断片。
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# by skyblue_2 | 2011-09-26 20:50 | 音楽レコメンド

東海バロックプロジェクト

先日、東海バロックプロジェクト第1回公演<輝かしい古楽の祭典>へ。公演の模様はこちらで。
東海地区に拠点を置く、初めての古楽室内楽団(プログラムより)ということがなにより意外だったけれど、メンバーの方々の発足にかける意気込みが感じられるような、充実した時間をいただいた。
オープニングトークでのバロック期の絵画の解説も、各曲ごとの司会者のお話も、そのつどステージ背後に写し出される映像のおかげで大変わかりやすく、極めつけのブラボーは、チェンバロの戸崎先生が弾かれたバッハ「チェンバロ協奏曲ニ短調」の開始前に、調律しながら説明する安達さん(クラヴサン工房アダチ)の手元が大きく写されていて、チェンバロという楽器の仕組みが一目瞭然だったこと。
大好きなこのバッハの第三楽章のリズムに、先生の演奏でとっぷりと浸りきることができた。

こういう丁寧に配慮された、目的を持ったかたちのコンサートが、もっとあってもいいように思う。


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# by skyblue_2 | 2011-09-14 16:52 | 音楽レコメンド

木を見て森を見ず弁当

俯瞰するって案外むずかしい。ちょっと離れて眺めてみると、見えてくるものとかコトとかあるみたいで。

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札幌ドームでファイターズ戦に出かけて球場弁当だったのに、なにこれいびつなフライ、で終わるところだった。あと「ちっちゃい海苔」も。
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# by skyblue_2 | 2011-09-08 14:05 | デイリーライフ

歌集一冊

香りの記憶というのはたぶん誰にでもあって、そう簡単には風化しないパーソナルストーリーを孕んでいる。
遠い昔、雪の夕暮れに広がっていた石炭の煙の。
八月の夜の海で吹かれた潮風の。
大切だった人とすれ違う、その瞬間の。
いまも感じられるようでいて、もうどこにも残ってはいない。

杉崎恒夫歌集「パン屋のパンセ」には、そんな実体のない質感のようなものが漂っている。
一首読むごとに広がる、ふんわりしたここちよさ…。
濁音を持たないゆえに風の日のモンシロチョウは飛ばされやすい
どんな小糠雨よりうつくしい朝のセロリーに振りかける塩
透明な秋の空気はフラスコのなかでフラスコのかたちしている
人の名を呼んだりしない秋天の星は無限の吸音装置
今日の夢に明日の夢を掛け合わすわれは未熟な調香士です


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アントニア・ベランカの「フローレ」。フラワー系らしくない瑞々しさにきゅっと惹かれた。
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# by skyblue_2 | 2011-09-07 05:30 | ときどき短歌

決めつけたくない。

内田樹氏の本をなにか読んでみたいと思い、小林秀雄賞を取った「私家版・ユダヤ文化論」を買ってきた。私がベルギーでとてもとてもお世話になった女性はユダヤ人で、暫く途切れていた音信がごく最近復活したところなので、ずっと考えてきた(世間では言い古されている)疑問<何故ユダヤの民は優秀か>について少し突きつめたくなったというのもある。もちろん、クラシック音楽の世界で、どれだけたくさんのユダヤ人音楽家が活躍してきたかは言うに及ばず…。

当然ながら、民族という括りを振り回すだけの単純思考には興味ないつもりでいる。が、気がつくと身の回りには括り論法みたいなものが案外あふれていて、本気でそんな理由づけに満足してるの?と自問自答していることもあったりする。ちょっと前の松本某B型事件しかり、括って思考停止できるとラクチンという罠はコワイ。

ところで、内田氏のサイトのエントリ⇒「ラジオについて」にはたいへん共感させていただいた。ラジオを愛する人、ひいては、音楽も含めて<音>というものをきちんと聴こうとする人なら、思わず頷くのではと思う。

声の深い人は、「多声的」(polyphonique)である。
一人の人間なのに、その声の中に「複数の声」が輻輳している。
大人の声に少年の声がまじり、おじさんの声におばさんの声がかぶり、謹厳なサラリーマンの声にやさぐれた悪漢の声が唱和する。
だから、その中のどれかに聴き手は「自分の周波数と合う音」を聴き出すことができる。
多声的な人は、いわば「ひとりオーケストラ状態」を実現している。
聴き手はそこに「和音」を聴くこともできるし、ある一つの楽器のフレーズだけを選択的に聴くこともできる。
この聴き手に与えられている「居住域の広さ」が聴き手に「ほっとする」感じを与えるのである。

こういう「多声的」声の持ち主、ラジオ・パーソナリティをはじめ何人か思い出せる気がします。ちなみに私は、けっこう声フェチ…。

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# by skyblue_2 | 2011-08-29 20:38 | デイリーライフ

思うことひとつ

あとから振り返ると、すべては良い思い出にかわっている。そんな生き方がしたい。

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今年の夏も、母校のポプラに風をもらった。
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# by skyblue_2 | 2011-08-28 20:50

イギリス旅行

先月、イギリスを再訪した。癌の術後がまあまあ良好な母と二人の、ベルギーから旅したこの時とほぼ同じ、エジンバラからロンドンまで巡る10日間のバスツアー。
五年経っても相変わらずスコットランドの空は高く蒼く、バイブリーの家並みは蜂蜜色のままで、懐かしいクライストチャーチの校内はやっぱり芝生立入禁止で。変わっていくのは、いえハッキリ言いませう歳をとっていくのは、眺める人間のほうなのですねぇ…。

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なんというか、私の感性鈍ったの?と思う場面が多くて、けっこう参った。
あの有名な<自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ>(茨木のり子)という詩の一節が、ぐわんと響く。

今回最大の謎は、ネッシーじゃなくてこれ。朝食のバイキングにて。
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右上のMARMITEというスプレッドはウワサ通り強烈な味で、それはそれで納得した。が、一見藁みたいな四角い塊りを、隣りにいたバスのドライバー氏に訊くも、「ナントカみたいなもの。砂糖をかけてもおいしいよ」と肝心の半分が聞きとれず、ちょっぴりだけかじってみたものの、サクサクする以外よくわからない。素材と名前、宿題です。

チャーチル家のブレナム宮殿では、前回も壮麗なハウスオルガンに興奮したが、そのCDを売店でゲットできた。エルガーの「威風堂々」もオルガンバージョンで入っていて、まさにところを得てパイプの震えまでが伝わってくるような演奏。ドイツともフランスとも異なる、英国オルガンの音を実感している。

ロンドンでは、念願のナショナルギャラリーのフェルメールやレンブラント。でも、帰国の日にハイドパークでつまんだスーパーの苺の色のほうが思い出せるっていったい、、
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# by skyblue_2 | 2011-08-03 16:39 | 観光あちこち記