右下のライフログに挙げてある「海からの贈物」の表紙が新しくなっているのに気がつく。
この紺色がすきだった。読み返すごとに気づかされるものがあり、そして必ず海へでかけたくなる。
我々は海からの贈物を待ちながら、浜辺も同様に空虚になってそこに横たわっていなければならない。
それは簡単なようでとても難しいと、いつも思う。
それにしてもこう暑いと、波の音が子守唄になってしまいそう。
日本有数のアッチッチ県からここへ来て、クーラーのない夏というのだってふるさと北海道ではあたりまえだった・・・でも!とにかく!暑い~。長い午後じゅう西側いちめんの大きな窓から思いっきり石壁に蓄積される太陽のエネルギーは強烈で、日本から持ってきた扇風機一台、変圧器といっしょに部屋を移動させるのにも疲れてきた。
こういうとき、出番はうちわ。こんなものまでよく引越し荷物に入れたことオホホと自画自賛しながら、大相撲を観に行って買った
魁皇のうちわであおぐ風は、涼しいような熱いような。
ビールでもワインでもなく、ひんやり酸っぱい梅酒でひとごこちつく午後八時。日没まではまだしばらく間がある。