レオンハルト、オペラ、ポリーニ!

日本から友人が来て、音楽三昧。

9日、グスタフ・レオンハルト。オランダ生まれのチェンバロの大御所として日本でも有名だが、八十歳近い老躯から流れ出る音楽は、私が小さい頃憧れた「チェンバロのあの音」そのものだった。豊かで、陰影があって・・・、いつまでも身を置いていたくなるような音の空間。
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今回演奏されたのはCLAVIORGANという、チェンバロとオルガンが合体したような楽器。16世紀頃は、多くの曲がチェンバロでもオルガンでも弾かれていた(発表会で弾くバッハのデュエットもそうなのだが)ため、こういう楽器が登場したらしい。
コンサートが終わって、オルガン部分の「箱」に鍵盤が付けられるとこの通り。
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それぞれの楽器のソロの音色での演奏はもちろん、「ハイブリッド・バージョン」での和音だと、先にチェンバロの響きのほうが消えオルガンの音だけ残るというふうで、なかなかおもしろい体験だった。

11日はモネ劇場。「さまよえるオランダ人」の、映像を使った斬新な演出は予想通り。そのせいか少し<舞台劇めいて>観えてしまったぶん、この物語のドラマ性が強く迫ってきたように思う。ゼンタ役のソプラノAnja Kampeの声はすばらしかった。
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オーケストラ・ボックスが目の前、舞台はやや目線を上げてという席。大野さんの息遣いが耳に入ってきて、熱気あふれる指揮には感服!

そして12日、マウリツィオ・ポリーニのピアノでベートーベンのソナタを三曲。正直、最近はどうなのかなという思いがあったが嬉しい誤算だった。老齢ゆえのテクニックの翳りは確かにないとはいえないが、あのポリーニらしさ、軽やかで明るいピアニシズムに、存分にひたることができた。

これは、友人が日本から持参してくれた、ピアニストのヴァレリー・アファナシエフのノーツから。
「コンサートは、人生そのものと同じように、情け容赦なく、ダイナミックで、ある意味、脆弱であるべきだ」

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by skyblue_2 | 2005-12-13 21:00 | 音楽レコメンド
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