ラッススの詩篇歌

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日曜に、ルーヴァンの教会で男声合唱を聴いてきました。写真がブレていますが。。

DE CORDEというこの男性八人のグループは、教会のミサで歌っていた四人が元になってできたとのこと。この日は、オルランド・ド・ラッススの「ダビデ懺悔詩篇曲集」が歌われました。
ラッススは16世紀に活躍した音楽家ですが、イタリアの人だとばかり思っていたらベルギーのモンスに生まれて後年イタリアやドイツで活動したのですね。バロック以前の、音の洪水に慣れた現代からみれば質朴ともいえるようなラッススの響きは、いままで何度か聴いてきましたが、今回はそれ以上に、和声の豊かさ、美しさにうたれました。
伴奏楽器なしで展開するハーモニーは、ディスカント(ボーイソプラノのような男性の高音)の透明さに支えられて、ひたすら直線的にせまってきます。これを、まるで天上の音楽!と括ってしまうと、ダビデが神にあわれみと救いを求めるこの詩篇歌の内容から離れてしまうのかもしれませんが。

教会音楽という範疇でみると、宗教改革でそれまでの音楽の在り方が見直され、たとえばカルヴァン派の詩篇歌は<聖書の言葉を歌う>ことをめざして会衆が斉唱するものでした。音楽的な技巧や美しさに対して禁欲的ということをどう考えるべきか、プロテスタントの私にとってもこれはいつもなかなか難しい問題です。

しかしともあれ、この日の歌声に間違いなく心動かされた自分・・・。癒しの音楽として音楽療法にも使われているというラッスス、お薦めです。
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by skyblue_2 | 2005-12-01 04:28 | 音楽レコメンド
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