習作

ずいぶんと間があいてしまいました。

いま、堀江敏幸氏の「燃焼のための習作」を読んでいて、活字を追うにつれてくっきりしてゆくイメージの虜になりつつあるのですが、ストーリーの全体がいったいこの題名に繋がるものなのかどうか、ふと気になっています。
燃焼のための、習作。考えてみれば、そう呼べるようなものがべったりした日常にもひっそり隠れていたり。

一ページ目でいきなり粉末のいちばん細かい、あの定番中の定番であるネスカフェでなければいやだとあれほど言いつづけてきたのに、粒の粗いフリーズドライの方が断然おいしいと彼女は繰り返しと引っ張り込まれて、あの、すみません、ところでこれって習作というスタンスでお書きになったのでしょうか、なんてなかなか言い出しにくい、そういう心境で読み続けています。

とある滞在先にも持っていって、でも開かずに帰ってきました。
私にとって堀江作品は、気分も状況も少し閉ざされたなかで読むのがいいようです。
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by skyblue_2 | 2012-08-22 19:49 | デイリーライフ
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