朝9時少し前の、今日の空。
テラスに出て見つけた機影を腕を伸ばして撮っても、雫ほどにしか写らない。
ヘンデル:クラヴィーア組曲
キース・ジャレット ユニバーサルクラシック
私にとって秋を感じたら必ず聴くのは、バッハのブランデンブルク組曲なのだが、このヘンデルのピアノも最近のレパートリーに加わっている。名盤がたくさんあると思うが、あのキース・ジャレットという大御所ジャズピアニストで聴くヘンデルは、意外なほど端正で古典的だ。彼のいう「透明な感情」に溢れている。
この簡潔さの中に秘められた抒情的な温かさと基調の豊かさが、ヘンデルの時代にはなかったピアノという楽器を今回あえて使ったことを適切な選択であったと確信させてくれます。(ライナーノーツより)
という彼の言葉通り、現代のピアノの音色と弾き手の感性がバロックを過去の音楽にしていない。