自己責任

NO!と言える日本社会

TBさせていただいた。

ベルギーに来て五ヶ月、短いながらもその間に、日本人である私の意識が何かしら違和感を感じるたびに<個人主義>について考えることが多い。

mirugraphさんが経験されたように、日本では、たとえば「自分の責任をタナにあげて無理にごり押ししてくる顧客」と「それに応じてしまう、波風を立てたくない業者サイド」というような構図が多いのかもしれない。
その功罪は、個々のケースによっても違うだろうし、利益とか生産性が絡めばそう簡単にはいかない問題もあるのだろうが、少なくても対極に考えられるのは「自己責任をわきまえた関係」ということになる。

自分の責任領域をはっきりみつめること。

パリに長く住んだ思索家森有正氏が
「かれら(=パリの若者たち)はエゴイストである。しかしそれを咎めてはならない。彼らは他人のエゴイスムにも敏感であり、それを尊敬するからである。」(「パリの学校」1969年より)
と書いたように、自己と他者を尊重するこちらの風土では、この「自己責任」が徹底しているであろうことを期待し、覚悟もしていた。

けれども、身のまわりで実際にあった例なのだが、「明らかに非があるのに、’それはあなたの自己責任だ’と主張する店」。
あるいは、「覚えのない引き落としに対して、’あなたは運が悪かった’と言って終わる銀行」・・・

この場合客にとっては、責任逃れの言い訳を「自己責任」という方便で押し付けられているだけにすぎなくて、これに近いケースを幾つか私も経験してみて、自己責任というものの危うさ、脆さがとても気になるのだ。

自己責任も個人主義も、はきちがえればただの保身(という意味でのエゴ)に成り下がってしまうのか・・・。

私には、ヨーロッパの「理想と現実」を垣間見せられているようで、少々落胆もある。
なにごとにも理想と現実はつきものかもしれないのだが。
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by skyblue_2 | 2004-09-09 21:45 | デイリーライフ
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