悼む

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(写真はBBCサイトより)


残された者。残された我々。
それでもまた、生きてゆかなくてはならない。
声を挙げつつ。
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# by skyblue_2 | 2016-03-23 21:13

オルガンとヴァイオリン

J.S.バッハ : ヴァイオリン・ソナタ全集 (J.S.Bach : 6 Violin Sonatas BWV 1014 ~ 1019 / M. Auclair | Marie Claire Alain) (2CD) [輸入盤]

ミシェル・オークレール / Spectrum Sound



けさの目覚まし。普段チェンバロでよく聴いているこのヴァイオリン・ソナタが、オルガンバージョンというだけでこんなに新しい音楽になる。古いモノラル録音だけれど、奥行きのある「カテドラルな」ソナタの響きがひたひたと、時には明るい音の粒になって広がってゆくのが心地よい。マリークレール・アランのオルガンは、今更ながらスゴイです。
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# by skyblue_2 | 2015-06-10 09:10 | 音楽レコメンド

父に出会う

去年亡くなられた木田先生の本に、父のことが書かれているのを偶然発見。亡父の年齢を幾つか越えた不肖の娘としては、いきなりのことでびっくりするやらなんだか嬉しいやら。
そんなことがあったのねと、心のなかで父と会話してみる。父が抱いたに違いない無念を考える。
そして、今までもこうして私が繰り返してきた悲しみの想起というものが、まさに父との唯一の絆になっていることをあらためて実感する。「悲しみのみが悲しみを慰めてくれる」と…。


闇屋になりそこねた哲学者 (ちくま文庫)

木田 元 / 筑摩書房


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# by skyblue_2 | 2015-05-28 21:52

今年も伝道礼拝

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所属している教会で、伝道礼拝があります。
信仰みたいなプライベートな話はあんまりされたくない。ほっといてー。なのかもしれないけれど、こういう「講演」を聴いてみて、共感とか反発とかやさしさとか胡散臭さとか…何かしら感じてもらうことができれば。
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# by skyblue_2 | 2015-05-22 10:52 | デイリーライフ

ミリー・ヴァーノン

イントロデューシング

ミリー・ヴァーノン / ミューザック



ポートレイトに惹かれて手にしたこのCD。向田邦子の愛聴盤で、「眠る盃」の中で<(水羊羹には)ミリー・ヴァーノンの「スプリング・イズ・ヒア」が一番合うように思います。>なんて書いていらっしゃるとは知らなかった。

こういう声にしばらくの間包まれていたい、という気持ちに駆られる時がある。
張りがあって音域も広いけれど、やりきれなくてせつない、ブルーグレイの声。

<冷たいような甘いような、けだるいような、なまぬくいような歌>と書いた向田さんが、レコードに針を落としている姿を想像して、心が少しきゅっとなる。

「眠る盃」では、<ベロフの弾くドビュッシーのエスタンプ「版画」も悪くないかも知れませんね。>と続けていて、こちらもとてもそそられるのだけれど。
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# by skyblue_2 | 2013-01-09 09:59 | 音楽レコメンド

地雷

a0010481_13172918.gif嘗て地雷という凶器をポストしたとき、現代の技術があれば地雷の撤去はどんどん進むのだろうという楽観を持っていた。
でも考えてみれば、地上に戦いがあり続ける限り地雷は埋められ増えるばかり。こんな途方もないイタチごっこに見合うだけの労力や資金が、簡単に実現されるわけもない。

この近未来形の球体はアフガニスタン生まれの制作者による、風力利用の低価格地雷除去装置。クーリエ・ジャポンのツイッターより。
ころころ風に吹かれるまま、まるであてのない旅に出ていくようなこころもと無さが、地雷撲滅の現状にも見える。

世界にはどのくらいの地雷が埋められていて、どのくらいの人々が被害を受けているのでしょうか?

埋まっている地雷の正確な数はわかりませんし、各国政府や地雷関係機関、NGOで発表される数字もそれぞれ違います。例えば、国連は1億個以上、アメリカ国務省は6千万~7千万という推計を発表しています。また、ICBLは2000年から地雷の埋設数を発表していません。地雷の脅威は数でははかれないから、としているからです。
2008年に確認された地雷被害者の数は5,197人で、被害は75の国と地域で報告されました。しかし、報告されていない犠牲者も多数にのぼると考えられ、実際には、毎年15,000人から20,000人が新たに地雷または不発弾の被害に遭っていると考えられます。
(地雷廃絶日本キャンペーンHPより)
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# by skyblue_2 | 2012-11-23 13:21 | デイリーライフ

クオリティ

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先日、母と過ごした某ホテルのロビーの一隅は、こんな印象深い空間だった。
外国人も多く、行き交う誰もが忙しそうなのに、不思議なほど静けさを感じるホテル。

たとえ僅かの滞在でも、体験してみなければわかりようのないサービスの質というものがあるようだ。
そういうことに敏感になるのは年齢からなのか、それとも案外もっと単純な理由なのか。

エレベーターの降り際に笑顔で振り返るのは、決まって外国の客。ひとことふたこと交わすのが楽しいと思えたのも、きっと心地よいステイだったからだ。
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# by skyblue_2 | 2012-11-01 17:47 | 街角にて

エミリアナ・トリーニ

フィッシャーマンズ・ウーマン

エミリアナ・トリーニ / Hostess Entertainment



ブラッセルの11月、このUK版CDのジャケットに貼られていた紙面批評のタグを、今も持っている。

it's a late-night,bottle-of-wine kind of album
the perfect soundtrack for long winter evenings

イギリスの新聞はなんてロマンチックなんだろうと思って、その勢いで買って帰った。
そして期待通り、帰国をひかえた気持ちのさざ波をずいぶん癒してもらった。

あの時のそういう心の風景はもう遠いことだけれど、久しぶりに聞けた友だちの声みたいに、懐かしく優しい。
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# by skyblue_2 | 2012-10-11 18:42 | 音楽レコメンド

イヴァン・パドゥア

ベルギーで聴くようになって以来お気に入りのIvan Paduart。去年録音の「HERRITAGE」があんまり心地よくて、三回もリピ。さすがに眠いゾ。
このジャズピアニストの音からは、タバコの煙もお酒のグラスも想像しにくい。やっぱり、ベルギーの空と森と風から生まれた音楽だと思う。

ブラッセルでライヴにも行ったっけ。
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# by skyblue_2 | 2012-10-06 02:37 | 音楽レコメンド

ウィスペルウェイの無伴奏チェロ

J.S.バッハ : 無伴奏チェロ組曲 (全曲) (J.S. Bach : 6 Suites For Cello Solo / Pieter Wispelwey) (2CD+bonus DVD) [輸入盤]

ピーター・ウィスペルウェイ / EVIL PENGUIN RECORDS



バッハのこの曲を誰の演奏で聴くか。結構あなどれない問題だと思う。
ツイで、深く感動したという評をみつけて、さっそくポチして。いま、CD二枚目なかばで、すでに私の耳は満たされている。

オランダの人ということを知ったあとでは、なるほどと思わせる音だけれど、そういうあてはめがジャマをすることも多いわけで、考えてみると虚心坦懐に音楽を聴くことほど難しい芸当もないかもしれない。

今私が聞きとっているのは、チェロで紡ぐバッハの声のよう。それは、何かを伝えようとする物語というより、ひそやかな一人の祈りの言葉のようだ。
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# by skyblue_2 | 2012-09-21 17:50 | 音楽レコメンド

「ヤコブへの手紙」(メモ)

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フィンランド映画「ヤコブへの手紙」をDVDで観る。


─「わたしは神のために、手紙を読んで、そして人を救っていると思っていた。しかし神がわたしのために手紙を与えてくれていたのだ」

人のために祈る、という行為にまつわる葛藤や喜び。クリスチャンでなくても、或いは、「祈り」をなにかほかの行動に置き換えても、これはつまるところ自分が満足したいため?と自問自答しない人はいないだろう。

そういうエゴを人一倍抱えて自滅する私には、<委ねて。>という招きの物語。
ベルイマン監督のスウェーデン映画しか知らないので、北欧のグレイッシュなイメージが少し変わるような情景もすばらしい。
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# by skyblue_2 | 2012-08-31 17:26 | デイリーライフ